看護学とは?
看護学は、看護という実践の場面を対象としているため、実践の学問(実践の科学)であるといわれています。学問体系(知的)と実践体系(技術)の両面を持ち合わせています。人間を直接対象にした学問であり、現在は8つの領域に分類されています。
基礎看護学
看護の基盤・土台となる理論や技術について学習・研究する学問領域です。知識を理解するだけでなく、実践的な看護技術を習得し、問題解決能力を養うために、多くの授業で演習を取り入れています。
精神看護学
看護の対象の精神の発達と機能を理解し、精神の健康の維持・増進と精神の健康に問題をもつ対象に対する看護に必要な知識・技術を学習する領域です。
母性看護学
女性の一生のライフサイクルを通して、健康の維持・増進、疾病の予防にかかわる学問です。自らの母性(父性)を認識し、健全な母性(父性)の形成・発達を促す学習もします。
小児看護学
一人ひとりの子どもが人権を守られ、豊かな人生を歩めるよう支援するために必要な知識・技術を学習する領域です。
成人看護学
看護の成人期の対象に最適な健康維持ができるよう、また多様な健康障害をもつ対象に対する看護の方法を学習する領域です。
老年看護学
老年期の対象を一人の人間として尊重した上で、老年者の健康と生活を支える看護について学習する領域です。
地域・在宅看護論
地域で生活しながら療養する人々、あるいは障害をもちながら生活する人々と家族を理解し、在宅療養における看護の基本を学習します。
看護の統合と実践
「看護の統合と実践」は、基礎分野、専門基礎分野、専門分野Ⅰ、専門分野Ⅱで学習した内容を統合し、より臨床実践に近い形で学習し、あらゆる医療活動の場で必要な判断能力・実践する力を学習します。